免税用商品の包装はどうすれば良いかという疑問を一発解消

免税店制度でショップのオーナーさんが気になることの1つに、どのように包装すればいいのか、ということがあるかと思います。

具体的に説明していきます。

包装は平成26年経済産業省より、2つのパターンしか認められなくなりました。

一つはプラスチック製の袋、もう一つはダンボール製発泡スチロール製などの箱であること、ということです。

さらに包装には要件があります。

一つ目は十分な強度があるかということです。

果物などの鮮度維持のために、内容物が出ないぐらいの大きさを開けるということは大丈夫です。

2つ目は開封した場合に開封したことがわかるシールで封印するということです。

よくはがすと文字が残るシールというのがあるかと思います。

そのようなシールを貼ることが必要です。

3つ目は包装の中の内容物であったり、何個入ってるかということが確認できることが必要です。

つまり袋の場合は、透明かほとんど透明にしなければいけません。

また箱の場合には、内容物の品名であったり、品名ごとに何個入っているかなどの数量を記載しなければいけません。

袋の場合でも、内容物の商品名や数量が外から確認できない場合は、箱の場合と同様になるかわかる名前と数量が書いたものを貼り付けなければいけません。

また、出国まで開封しないということを注意した日本語の注意文と、外国語の注意文を併記したものを貼る必要があります。

具体的にこのようなイメージです。

包装の方法に関する詳細

では、もう少し細かい説明をしたいと思います。

まず、ダンボールですがどのようにテープを貼ればいいのか、という問題があるかと思います。

これは、ダンボールの辺の全てを張る必要はなく、開く部分だけにテープを貼れば大丈夫です。

また内容物の名前であったり数量を記載した書面には、販売上の印などが必要かどうか悩むところですが、これは不要です。

またわざわざこのような書面を用意するのが面倒、ということがあります。

その場合、レシートの写しなどで代用しても構いません。

次に、ダンボール製発泡スチロール製などとありますが、この「など」には木箱も含まれるかどうかということですが、包装用件の条件を満たす木箱であればこれも問題ありません。

オーナーさんによっては、盗難防止のために商品の名前を外部からすぐに見せたくないような工夫をしたい、と考える方もいらっしゃるかもしれません。

そのような場合は、簡易的に用紙を覆うということは大丈夫です。

出国検査の際に確認できる状態であれば問題ないです。

また、包装の袋やダンボールに広告などを掲載することは可能かどうか、ということですがこれも可能です。

しかし袋の場合で広告が印字されることによって中の商品名であったり、数量が確認できなくなる場合は、見えるような工夫が必要です。

では、実際にこの包装方法の要件を満たす袋であったり、シール、箱などはどこで用意すればいいのか、と疑問に思うかもしれません。

実は国土交通大臣や経済産業大臣が告示により、規格を定めています。

この規格に沿ったものを、包装資材の販売会社さんが作っていますので、そちらで購入することをお勧めいたします。

包装要件である注意事項の記載の文章や英語での表記は、どのようにしたらいいのか、と不安になっているオーナーもいらっしゃるかと思います。

これは 国土交通省が日本語と英語・中国語・韓国語などの表記を作ってますので、そのまま使うと良いでしょう。

英語と日本語ですとこのような表現になります。

日本を出国するまで、開封しないでください。なお、消費した場合には、消費税を徴収されます。
Do not open the packaging until you have left Japan. Please note that if you consume this product while in Japan, you may be subject to pay consumption tax.

韓国語で中国語などは文字が化ける可能性がありますのでリンクを貼っておきます。

こちらです

またこれの説明は消耗品の包装用件ですので、一般物品についてはこのような包装する必要はありません。

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